社員のモチベーションを高めるファシリティマネジメント術。
「恋人と職場選びは妥協が大切」と思っているアナタ。
高い理想を求めることは、決して悪いことではないんです。
夢のようなオフィスでイキイキと働くオフィスワーカーが急増中です!
アームチェアの脇に設置されているモニターには、同社の子会社が展開するアパレルブランドのコレクションのVTRが流れている。この仕掛けは単なる装飾ではなく、来社するクライアントとの話題が事欠かないほど、コミュニケーションツールとして一役買っているという。
フレッグインターナショナルが提案する不動産とは、「坪単価として換算できない価値」である。「恵比寿ガーデンプレイスという場所にひかれたんですよね」。最近入社した社員たちの多くからは、実にシンプルな答えが返ってくる。土地や建物の利便性だけではなく、「あこがれ」や「雰囲気」といった感性に訴える付加価値が、社員たちのモチベーションを高めているのは事実と言えそうだ。
フレッグインターナショナルの管理部門は、ボトムアップによるオフィス環境のブラッシュアップを推進するため、経営陣と社員とのダイレクトなコミュニケーションを唯一のツールとして運用している。形骸(けいがい)化してしまいがちなシステムは、スピードをもって実現するための障害だと考えているからである。
同社では、食事会やイベント・旅行などを活発に開催し、コミュニケーションの場をビジネスシーンに限定しない。社員のアイデアや要望は、1to1のコミュニケーションを通じてダイレクトに吸い上げられる。昨年11月には、カジュアル通勤制度が発案から2カ月で採用された。
可動式パーティションで囲まれたミーティングブース。モノトーンを基調とし、鮮やかなライムイエローを差し色に使っている。「オフィス」という固定観念に縛られることのない大胆なカラーリングが目を引く。
- 入社して知った思わぬメリットは?
- 0分で通える英会話教室です。外国人講師が週に2回来社し、社員は無料で参加できます。何より退社前にバタバタ慌てなくてよいのは楽ですね/営業・27歳男性
- 業務効率が上がっていると感じるファシリティは?
- インテリアデザインを通して、当社の社風や理念を感じていただける点ですね。また、富裕層のお客さまを安心してお迎えできる応接フロアはスムーズな商談に欠かせません/営業・29歳男性
- 自慢できる点は?
- 29階のバーカウンターからは、都心の景色を一望できるんです。夜にはうっとりするような夜景が広がります/営業・24歳女性







フレッグインターナショナルは、平成17年1月、「恵比寿ガーデンプレイスタワー」の29Fに本社屋を移転。インテリアデザインは、近藤康夫デザイン事務所の設計によるもの。黒やグレーといったシックなカラーをベースにしたモダンデザインが、嫌みのないラグジュアリー感を醸し出す。この非日常的なデザインが、プライベートとビジネスの境界をつくり、オンとオフを切り替えるスイッチの役目を果たしている。
どんなに優れたファシリティも、本来の目的に従って使用しなければその効果を十分に発揮できない。そこでデザイン段階から社員数の増加を見込んでレイアウトフリーな設計を依頼。パーティションや配線によるデスク位置の制限を受けないため、フレキシブルなレイアウトが可能になった。また、キャビネットなどの家具もキャスター付きのものをセレクトしたおかげで簡単に動かすことができる。移転から3年が経過した現在、デスク数は大幅に増加したものの機能性だけでなくデザイン性の維持も実現している。