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編集記事

“キャリア力”をつければ仕事はもっと楽しくなる!
「のだみ流・働(はた)(らく)論!」

第31回 仕事を楽しむための体調管理

  • 仕事を楽しむために一番大切なもの。それは集中力である。
  • 集中力を維持するためには、日々の体調管理が重要。
  • 体と対話しながら、自分流のメンテナンス法を見つけておく。

仕事を楽しむために一番大切なものとは何か? それは集中力だと思います。どんなにやりがいのある仕事に取り組んでいても、ときには集中力が途切れて、心が萎えてくる瞬間がありませんか。僕の場合は、目や鼻がぐずぐずしたり、喉やお腹の調子が悪くなったとき、仕事に対する集中力が急激に弱まってしまうのです。「心身」という言葉が示しているように、まずあるべきは「心」、そして、それを支えているのが「身」。そういった意味でも、常に前向きな気持ちを継続させたいなら、日頃から体調を良好に維持しておくことが大切なのです。健康のことに言及しているキャリア論は珍しいかもしれません。しかし、集中力を保って良い仕事をすることと健康は切っても切り離せないということを、すでに多くの方々が身をもって感じているのではないでしょうか。

人間は水分や食べ物を体に入れて、出して活動している生き物。この「入れて出して」をきれいに循環させることで、私たちは元気よく活動することができます。しかし、食事すること自体、消化活動という負担を生じさせますから、できるだけ食べ物に気を使いましょうとなるわけです。健康を維持するための食事法には諸説がありますが、やはり自分の体を一番熟知しているのは自分自身です。参考までに、「のだみ流・正しい食事法」を紹介しておきます。

僕は、起床後すぐに朝食をとると2時間後に必ず胸焼けする体質です。しかしある日、少し体を動かしてから朝食をとれば胸焼けしないことがわかりました。それ以来、通勤という軽い運動をしたあとに、朝食をとることにしています。また、朝はコーヒーなど、カフェイン含有飲料は飲みません。確かに脳の覚醒作用はあるようなのですが、僕の場合はそれよりも利尿作用が働いてしまうからです。その代わりに、ハーブティやフレッシュジュースを飲むようにしています。それからはトイレに行く回数が激減し、仕事に集中できるようになりました。もちろん朝食だけに限らず、昼も夜も「のだみ流・正しい食事法」を用意していますが、とても長くなりますのでまたいつか(笑)。大切なことは、コンサルティングの仕事と同じで、起こっている現象から原因の仮説をたてて、実践してみることです。こうして不調の原因をつかんでおくだけで、ここ一番に強い人間になれることはご理解いただけるでしょう。大切な仕事の日に体調不良を起こすようでは、キャリアアップも望めません。みなさんもぜひ、自分流の正しい食事法を見つけておきましょう。

もうひとつお伝えしておきたいことがあります。みなさんは、無意識のうちに目の周りや、手、肩、腰、足など、自分の体のある部分を触っていることがありませんか? これは、ある鍼灸師の先生にお聞きした話なのですが、人間は体調を改善したいとき、自然と改善したい部位に効くツボを刺激する行動をとっているのだそうです。僕もその話を聞くまでは自覚していなかったのですが、疲れを感じてイライラするときにいつも眉毛のあたりを揉んでいるんですね。そうすると確かに、少しそのイライラが改善されるのです。その気づきを先生に話してみたところ、目の周りには自律神経の高まりを和らげるツボがあることがわかりました。多くの人間は、自分の体が教えてくれているさまざまなサインを無視して、無自覚なまま生きているのです。とてももったいないですね。

冒頭でもお話ましたとおり、仕事を楽しむために一番大切なものは集中力です。そして、集中力を継続するためには、常に良好な体調を維持しておくこと。みなさんもご自身の体が発している内なる声とていねいに対話しながら、食事の仕方、疲れやストレスを和らげる方法など、自分流の体調維持方法を探し、身につける行動をしてみてください。

さて、のだみ流 働楽論も連載開始から早いもので31回を迎えましたが、今年いっぱい(第33回)で終了となります。そして来週は、いよいよ最終回前となりますが、幸せなキャリアを手に入れるために、ぜひとも把握しておきたい、あなただけに与えられた「Gift」の存在について解説していきます。

●Profile

野田 稔 (Minoru NODA)

多摩大学経営情報学部教授/(株)リクルート フェロー。

1981年、野村総合研究所入社。同社にて組織人事分野を中心に多数のプロジェクトマネージャーを勤める。経営コンサルティング一部長を経て、現職。 また、(株)アミューズに所属し、テレビ・ラジオ出演、著作・講演活動等でも活躍中。著書に 『やる気を引き出す成果主義ムダに厳しい成果主義』(青春出版社)、『コミットメントを引き出すマネジメント―社員を本気にさせる7つの法則』(PHP研究所)など多数。多くの企業、組織から研修講師などを務め、年間平均200本ものセッションをこなす人気コンサルタント。日本全国を飛び回る日々は続く。

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