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編集記事

“キャリア力”をつければ仕事はもっと楽しくなる!
「のだみ流・働(はた)(らく)論!」

第20回 入社面接の注意点(後編)

  • 襟元と袖、靴には気を遣う。
  • 面接は自己アピールするだけの場ではない。
  • 面接官はコミュニケーション能力を見ている。

前回に引き続き、入社面接に望む際の注意点を解説していきます。表情や目の力が大切であるという話を前回のコラムでしましたが、身だしなみの清潔感も重要です。男女問わず、しわがなく、よれていない服を着ることは大前提として、僕は面接に訪れた人の以下の2つをチェックしていました。ひとつはシャツの襟と袖。のりをしっかりつけてプレスしてあるかどうか。もうひとつは靴。古くてもいいので、きちんと磨かれているかどうか。この2つのポイントに気を配るだけでも、第一印象の好感度がアップすると思います。面接はもちろん中身で勝負です。しかし、相手に対する礼儀として、最低限の心配りはしておくべきだと思います。

僕が以前勤めていたコンサルティング会社で面接官をしていた頃、よくこんなタイプの人に遭遇しました。それは、自分が得意とする仕事のことを、面接の場で延々と話し続ける人です。こういうタイプの人を、良くとらえれば、熱心で一所懸命。しかし逆にとらえれば、ファナティカル(狂信的)すぎてバランスが悪い。僕はこのような人を採用することはありませんでした。

どれほど素晴らしい仕事のスキルを持った人でも、組織の中で仕事を進めていく過程で必ず対人関係と対峙することになります。入社面接はその人の専門スキルを確認するだけではなく、「僕たちはこの人と円滑に仕事ができるかどうか?」、そんなコミュニケーション能力の有無を判断する場でもあるのです。

そういった意味で、オタク的にある分野の仕事を極めている人が、ものすごく腰が低かったりすると、そのギャップに僕は大きな魅力を感じていました。要は、専門スキルとコミュニケーション能力、この2つのバランスを上手にアピールすることが大切であるということです。もちろん、会社や職種によって面接の判断基準はまちまちですが、面接は決して自己アピールするだけの場ではないということを肝に銘じておいてほしいと思います。

他社への転職を検討する前に、もしも現在勤務している会社でほかにやりたい仕事があるなら、ここまで解説したポイントに注意して、上司に異動のプレゼンテーションをしてみてはいかがでしょう。面接とは、非日常的なコミュニケーションの場。なかなか得がたい機会ですから、そうやって日常の中で自ら機会をつくって、場数を踏んでおくことです。そうやって社内の希望部署に移ることに成功したなら、それはそれでしめたもの。あなたのコミュニケーション能力は合格点といえるでしょう。

来週は、コミュニケーション能力をさらに高める「聞く力」と「質問する力」について解説していきます。

●Profile

野田 稔 (Minoru NODA)

多摩大学経営情報学部教授/(株)リクルート フェロー。

1981年、野村総合研究所入社。同社にて組織人事分野を中心に多数のプロジェクトマネージャーを勤める。経営コンサルティング一部長を経て、現職。 また、(株)アミューズに所属し、テレビ・ラジオ出演、著作・講演活動等でも活躍中。著書に 『やる気を引き出す成果主義ムダに厳しい成果主義』(青春出版社)、『コミットメントを引き出すマネジメント―社員を本気にさせる7つの法則』(PHP研究所)など多数。多くの企業、組織から研修講師などを務め、年間平均200本ものセッションをこなす人気コンサルタント。日本全国を飛び回る日々は続く。

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