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“キャリア力”をつければ仕事はもっと楽しくなる!
「のだみ流・働(はた)(らく)論!」

第17回 自分に合った会社の調べ方

  • まずは当該企業の「2次情報」を集める。
  • 人に会って直接聞く「1次情報」入手の機会をつくる。
  • 会社の雰囲気を知るなら「1.5次情報」を入手する。

自分の適性に合った業界が見つかったなら、次はいよいよ個別企業の選択です。今回は、後悔しない転職をするための情報収集術と、その活用法を解説していきます。

まず、転職を希望する会社にアプローチする前に入手しておくべき会社情報を3つに分類して説明しておきます。

1)1次情報
転職を希望する会社で実際に働いている人に直接会って得る情報。

2)2次情報
会社案内、会社ホームページ、新聞・雑誌などの記事、求人広告など公になっている情報。

3)1.5次情報
1次情報と2次情報の中間に存在する、プライベートな存在がパブリックに向かって発信した情報。例えば、ブログや掲示板などの書き込みなど。

では、それぞれの情報をどうやって集め、それをどう活用していくかを説明していきましょう。

1)1次情報
「その会社に知り合いがいない」という人も多いでしょう。しかし、あきらめてはいけません。アメリカでよく語られるネットワーク理論では、7人の知り合いをたぐっていけば大統領に会えるといいます。「あの会社に知り合いはいませんか?」と、友人や知人に声をかけてみましょう。ここで注意すべきことは「1次情報」とは、ある個人の主観で語られる情報ですから、偏っている可能性があります。できるものなら複数の人と会って話す機会をつくることをオススメします。

2)2次情報
3つの情報の中で一番入手しやすい情報です。それゆえに、ただ集めるだけでは意味がありません。ここから自分で何を考えるかで「2次情報」の価値はまったく変わっていきます。 つまり、同じ情報に触れても、それを受け取る人が何を考えるかによって差が出るということです。例えばその会社の社員、クライアントの立場になって、取扱商品、主要取引先、関連会社、財務情報、国内や海外の拠点などの情報を読み込んでみましょう。きっと直接会社の人に会ったとき、面接に臨んだときに質問したくなるような疑問が浮かんでくるのではないでしょうか。「2次情報」の活用で一番大切なのは、自分なりに問題点を発見したり、仮説を生み出していくことなのです。この際、ひとりで考えるのではなく、友人や知人に協力してもらいながら、ディスカッション形式で2次情報を分析していくと良いでしょう。

3)1.5次情報
インターネットのブログや掲示板などで、個人が個人の資格で発信する会社情報、つまり会社の広報を通っていない会社情報を、ここでは1.5次情報と呼びます。これは数年前まではなかなか入手することが難しかった情報ですね。会社の社風や雰囲気などを知るための情報源として活用すると良いと思います。ただし、ここでも注意が必要なのは1.5次情報を鵜呑みにしないということ。例えば、人がブログに書き込みを行う動機は、怒りであることが多くあります。その一方的な情報だけでは正確な判断はできませんので、慎重に情報と接するようにしましょう。

転職したい会社が見つかったなら、ぜひ今回紹介した3つの情報収集活動をバランスよく実践してみてください。そして、どの情報に対峙したときにも、一番大切なのは問題意識を持つことです。僕は「健全な懐疑性」と呼んでいるのですが、「それは本当かな?」と考えてみることで、必ず疑問や仮説が生まれます。情報収集や面接の過程で、疑問や仮説ををどんどん解消、立証していくことができるのであれば、あなたにとってその会社は転職すべき場所かもしれません。

来週は大人の’就活‘というテーマでお届けします。お楽しみに!

●Profile

野田 稔 (Minoru NODA)

多摩大学経営情報学部教授/(株)リクルート フェロー。

1981年、野村総合研究所入社。同社にて組織人事分野を中心に多数のプロジェクトマネージャーを勤める。経営コンサルティング一部長を経て、現職。 また、(株)アミューズに所属し、テレビ・ラジオ出演、著作・講演活動等でも活躍中。著書に 『やる気を引き出す成果主義ムダに厳しい成果主義』(青春出版社)、『コミットメントを引き出すマネジメント―社員を本気にさせる7つの法則』(PHP研究所)など多数。多くの企業、組織から研修講師などを務め、年間平均200本ものセッションをこなす人気コンサルタント。日本全国を飛び回る日々は続く。

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