これまで4週にわたって解説してきた幸せなキャリアを導く「Will」「Must 」「Can」のマネジメント。今回は、その最終段階であるSTEP3:「Will」の発見・前編です。ここでいう「Will」とは働く上での「意志」「夢」「志」であり、将来自分が本当になりたいもの、やりたいことを指します。
STEP1:「Canの棚卸」によってできることの選択肢が広がり、また、STEP2:「Mustの縮小」によって精神的余裕が大きくなったでしょうか?
本連載コラムの第2回で述べたように、キャリアを考える上で僕が一番重要だと考えるのは「Will」です。しかし「Will」の発見こそが一番困難であり、もしかしたら見つけられる人のほうが少ないのかもしれません。しかし、ぼんやり待っているだけでは「Will」はいつまでも見つかりませんから、せめて「Will」が見つかりやすい精神状態や環境を自分なりに整えておきましょうというわけです。そこで必要だったのが「Canの棚卸」と「Mustの縮小」による精神面・物質面での自由度の創出でした。
では、ここから「Will」を見つける具体的な方法論に入っていきます。さて、みなさんに質問です。
現在、あなたが勤務している会社で、「Will」は見つかりそうですか?
自分の「Can」を、その職場で発揮し切れましたか?
答えがYESであれば、転職活動を始めてもいいと思います。NOであれば、今の職場でもう少し頑張ってみたほうがいいのではないでしょうか。まず、携わっている仕事の延長線上に「Will」がありそうかどうかをチェックしてみましょう。
続いては、「Will」を見つける情報選択のコツです。求人情報を検討する際に「Can=職種」、「Must=労働条件」と考えてみてください。「Canの棚卸」と「Mustの縮小」によって、自分には困難だと思っていた仕事も選択肢として加わっているはずです。
その中から「Like(好き)」が含まれている職種を考えます。なぜなら、今あなたが今できることよりも、できるようになりたいことを前提に仕事選びをするべきだと思うから。好きなことであれば、より頑張ることができますからね。おそらくここに「Will」の芽があるのだと思います。
ただ、「好きなだけでは面接に受からない」と考える方もいるでしょう。しかし「Canの棚卸」を経て見つけた職種ですから、職種そのものの経験はなくても、相手にアピールする材料は自分の中でイメージできるはず。転職活動は「Will」に近づくチャンスともいえます。ぜひ強くアピールして最初の壁を乗り越えていただきたいと思います。
次週は、『幸せなキャリアを導く「Will」「Must 」「Can」のマネジメント』の最重要ポイント、「Will」を発見する方法と、その考え方を解説していきます。

