入れ歯製作の世界大会で優勝した妙技

多くの人が経験している歯の治療。その治療には歯科技工士さんの仕事も大きくかかわっています。今回は、ヨーロッパで最新の入れ歯製作技術「BPSデンチャー」の資格を持ち、BPS世界コンテストで優勝経験もある岩城さんにお話を伺いました。
-

マイクロスコープでのぞきながら、義歯を研磨しています。一つとして同じ歯はないので、常に唯一のものをつくりあげ続けています。
もともとあった歯と同じ機能を持たせなければならないため、歯科技工士の仕事は慎重に慎重を重ねて行うそうです。「例えば銀歯(つめもの)を詰める場合、歯と銀歯の間に100分の1ミリのズレがあっただけでもダメ。そこから菌が侵入し、歯を悪くしてしまうのです」。ミクロのズレが命取りなんですね。
-

繊細な作業が多い歯科技工士。専用の器具が並んだラボで集中しやすい環境をつくっています。
歯科技工士は普段、製作専門のラボラトリーに勤務しています。「ここで銀歯や入れ歯製作に専念し、複数の歯科医院に提供しています」。歯は一つとして同じかたちではありません。一つ一つがオーダーメイドで、繊細な“ものづくり”ですから、集中できる環境が必要なんですね。
-

赤丸で囲まれた緑色の物体が、ワックスで作った銀歯の原型です。気泡が入らないように、石こうを流し込みます。
銀歯を作るときはどんな作業が必要なんですか? 「まず、ワックスで作られた原型を土台に固定して円筒をかぶせます。次に、上から石こう(埋没材)を流し込んで周りを固定します」。土台に固定する際にも正確さが必要ですし、石こうの中に気泡がまじらないように注意しなければいけません。


