空前のエコブーム。結論から言うと、実はこうしたブームが起こる背景に政府のテコ入れが伴うことは少なくない。2008年は「マイナス6%」(後述)を実行に移す時期でもあり、これまでじわりじわりと国民のエコに対する興味関心が戦略的に高められてきたといえる。
実際、エコロジーや環境問題は何も今に始まったことではない。08年上半期の日経MJ「ヒット商品番付」で関脇に選ばれた「カーボンオフセット」もそう。今でこそ日本カーボンオフセット(運営:株式会社イースクエア)がプロバイダとして普及啓蒙(けいもう)に努めるが、既に1997年には英国の植林NGOが取り組んでいる。
日本は今年から12年までに温室効果ガスの排出量を6%削減しなければならない(90年比)。05年から政府が予算30億円を使う大規模国民的運動「チーム・マイナス6%」(全体設計は博報堂)含め、経済界を巻き込んだ国民的ブームを発動させなければこの目標数値は達成できないだろう。
洞爺湖サミットも起爆剤となって国民の関心が環境問題に向く今、企業はこれまで以上に環境の取り組みにおけるCSR活動をアピールしている。ほかにもエコファンドが登場するなどブームの土壌醸成に成功した政府だが、まだまだ市場は成長期。ビジネスとして「これに乗らない手はない」が、テーマがテーマだけに一過性のブームとして12年すぎに衰退しないことを祈るばかりだ。
「環境問題は奥の深い迷路。押し付けがましいのは嫌ですよね。消費者には“カッコイイ”から入ってきてもらった方がいい」とは、マイ箸(はし)を日本に浸透させた株式会社ブレインネットワークの七野氏。PRマーケティングやSPを業務主体とする同社の「MY-HASHI」は07年のグッドデザイン賞も受賞した。
「環境や健康は後で考えてもらえばいいんです」という七野氏が考案した仕掛けは、寄付金10%を含む1本300円の価格設定と、世界発信も視野に入れた日本の伝統色30色のバラ売り。2本の組み合わせが何とも楽しい上、「金糸雀色(KANARIYAIRO)」など漢字とローマ字で入ったアクセントが美しさに拍車をかける。「洞爺湖サミットでは外国人のお客さまに喜ばれましたね。今もまさに、オーストラリアや台湾からも販売の話が来ているところです」
前述したような「エコの潮流に乗る」ことはヒットやブームへの近道になる。しかし、ここに消費者の目線を持ち込んだ仕掛けをつくることが大切。「あとは広報PRあるのみ。今は軌道に乗ってこちらから営業をかけずともお声をいただきます」と七野氏。メディア露出やプロモーションは七野氏の本業だ。相談したい方は北海道のオフィスまで(東京にもオフィスあり)。
マラソンブームは石原都知事が仕掛けたといっても過言ではない。これから来るのはやっぱりたばこ増税にひも付く禁煙ブーム!?







